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パクリデザイナーは、デザイナー業から足を洗ってほしい
東京オリンピック2020のエンブレム問題が絶賛炎上中の佐野研二郎氏関連の、さらなる炎上案件となった サントリーオールフリーのトートバッグ の件は、佐野氏サイドが 第三者のデザインをトレース したものが含まれていたことを認めたそうです。

件のトートバッグは、佐野氏管理の元、複数のデザイナーと共同で制作したものだそうで、その一部に第三者のデザインをトレースしたものがあったと確認したということみたい。

当初、全部で30種類のデザインがあったのに、そのうちの8種類が取り下げられて、ナンバーが飛び飛びになってた時点で、もうその取り下げたデザインがパクリだったことはある程度分かっていて、そのことがきちんと確認されたということなのでしょう。

この件で俺が驚いたのは、佐野氏と協働でデザインの仕事をするレヴェルのデザイナーの中に、「ネットにあるデータはフリーで勝手に使っていい」というマインドの人間がいたということです。佐野氏ほどのビッグネームであれば、他人の成果物をパクることがどんなにヤバいのか分からないはずがないので、この件はチームに不心得者がいたということなのでしょう。

佐野氏は「スタッフ教育が不十分だった」と言っているみたいですが、わざわざスタッフに「ネットで見つけたデータを使わないでください」って注意するってのもありえないよなあ。もしミーティングでそんなこと言われたら「バカにしてんのか!」って気を悪くするレヴェルの話だし。

俺は以前、技術系や技術系じゃない雑誌の編集をやっていたのですが、その当時いっしょに仕事していたデザイナーさんたち(社内・社外)は皆、権利関係には厳格な方ばかりで、どこかからパクってきた素材を使うなんてことは、そんな発想することさえありえない世界でした。そもそも権利云々の前に「拾ってきたものを使わない」ことは、デザイナーの矜持である。わざわざ言葉にしなくても、このことは編集部内で共有されていたことです。だから、デザイナーという人種はパクリとかしないもんだ。俺はそう思っていたし、そういうスタンスのデザイナーに敬意を払っておりました。広義のモノ作りの業界全体にも、そのような敬意がある(べき)と思います。

しかし、サントリーという大企業から仕事を受けるほどのデザイナー(チーム)に「パクリ上等」な不心得者が紛れ込んでしまったことで、その前提が崩れてしまいました。デザイナー業全体が「ネットからカッコイイデータ見つけてきて、ちょこちょこっといじるだけの簡単なお仕事だよね」と思われてしまうとしたら、それはひどい世界です。

デザイナーにとって「パクらないという矜持」は、スキル、知識、引き出しの数、センスなどよりも根源的に必要な要素だと思います。その要素を持ち合わせないのであれば、その人はデザイナー業に就くべきではありません。デザイナー業界が正しく敬意を払われるためにも、今回やらかした「デザイナー」には業界から足を洗ってほしいところです。



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